日光の家

山林の育成

自社所有山林250ヘクターha。そのほとんどが杉・桧の山です。樹齢30年から120年の莫大な数の木が生い繁っています。
当社では自社の山林作業班が専門におり、木の伐採、搬出をはじめ山の管理を独自に行っております。
1本の木を切り倒したとき、その木その木に合わせて採断していきます。木の樹齢や曲がり具合、節の具合等を専門の職人によって、建築のどの部分にどんな使い方をするのかにより木の採断も違ってきます。山林の作業をする者も建築の知識をもち、丸太を取り扱っているのです。
現在の林業では山側が丸太の長さを決めています。当社では、建築設計側から山へ使用する梁の長さが伝わり、丸太の長さが決まります。
また、天井高を高くする為に、当社独自の3.3mという長さの柱材も調達しています。

木の特性を最大限に活かす製材法

よく板目、柾目と聞きます。同じ1本の丸太から全く異なる性質の材料が取れます。丸太の芯の部分は、どのように使ったらよいのか。辺材の部分は?赤身の部分は?と製材の仕方は様々です。当社独自の"木取り"による製材が、日光の家の基本となっています。
当社工場では、家づくりの全ての部材の製材をしています。柱や土台、桁等の構造材はもとより、下地材全般、窓枠、巾木、床材等の内装造作材全般、そして建具材までもすべて、杉・桧で製材しています。すべて県産の木を使った家づくり、すべて生産者の顔が見える家づくりをする為に、すべての部材の製材を行っています。
木を取り扱う時に、乾燥が重視されます。基本的に天然乾燥を重視しております。それは、日本の気候に合った家づくりは真壁造りだからです。構造上、家の全てを真壁という訳にはいきませんが、できる限り真壁の家を造るよう心がけています。